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バカラ ノナンコート プレート

 

 

 

 

 

 

Baccarat

「NONANCOURT / ノナンコート」グリーン・クリスタル プレート

制作年代|20世紀前半頃
素材・技法|色被せクリスタル、ハンドカット、金彩モノグラム

サイズ|直径×16.1cm
価格|¥100,000/1枚

在庫|4枚

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深いグリーンと透明なクリスタル。

その二つがまるで初めから別々の素材を組み合わせたかのように見える一枚です。

しかしこのプレートの面白さはその作り方にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

色を後から塗っているのではなくグリーンの色被せクリスタルを用い、そこから職人が透明な層が現れるまで丹念にカットを施してゆく。

その高度なカットはバカラの職人の中でもMOFの称号を持つ限られた職人にのみ許されたものとされています。

細かなダイヤモンドカットや放射状に広がる植物を思わせる文様も一つひとつ削り出すことで生まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノナンコート(NONANCOURT)は、1910年頃にデザインされたバカラのカットシリーズ。

ノナンコートの作品にはボウルからステム、フットに至るまで緻密なハンドカットを施した作例が知られ

同型作品はバカラを扱った美術館刊行資料にも掲載されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のプレートで特に目を惹くのが縁を一周する鮮やかなグリーンです。

透明なクリスタルへ光が入り、深く刻まれたカットの一つひとつで細かく反射し、その外側をグリーンが縁取る。

写真では端正な印象ですが実物を手にするとカットの深さと密度によって光そのものが動いて見えるような華やかさがあります。

さらに縁の一部にはグリーンを残した盾形のメダリオンが設けられ、そこへ金彩によるモノグラムが施されています。

大量生産のテーブルウェアというより特別なオーダーにて仕立てられたお品でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バカラは1764年の創業以来フランスのクリスタル工芸を代表するメゾンの一つとしてその技術を受け継いできました。

現在のバカラにも色被せクリスタルを深くカットする作品があり、この技法そのものがメゾンの高度な職人技を象徴するものとして扱われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年パリのプティ・パレで開催されたバカラ創業250周年記念展《Baccarat, la légende du cristal》。

私自身も当時、ギャラリー陶夢の仕入れの合間にこの展覧会を訪れました。


それから十余年を経て同展の公式図録にも掲載された「ノナンコート」をHEATHでご紹介できることには不思議な巡り合わせを感じます。

飾るためだけの美術品ではなく暮らしの中で使われてきたものに、これほどの手間が注がれていることにとても惹かれます。

庭の緑が窓から入るお昼間なら、グリーンの縁が瑞々しく見え、夜の食卓ではカットされた透明なクリスタルが照明を拾う。

果物を少し載せてもいいですし何も載せずにキャビネットへ置いてもいい。

100年前の職人が途方もない手間をかけて削った一枚を今度は現代の暮らしの中で使う贅沢をぜひ。