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ルネ・ラリック プラム

 

 

 

 

 

 

ルネ・ラリック|René Lalique(1860–1945)

プラム|Prunes

年代|1930年

技法|オパルセント・ガラス/型押し成形・パチネ

Size:高さ17.7 × 直径 約23cm
Price:¥1,500,000-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふっくらと実ったプラムとその間を埋める葉を大胆な高浮彫でめぐらせたルネ・ラリック晩年の代表的な花器のひとつであるプラム(Prunes)

1930年に発表された作品で、ラリックの作品番号ではNo.1037として知られています。

フェリックス・マルシラックによるカタログ・レゾネにもNo.1037として掲載されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品でまず目を奪われるのは器の胴をぐるりと取り囲む大粒のプラムです。

果実はほとんど球体に近いほど肉厚に盛り上がり、その間から鋭く彫り出された葉が覗きます。

透明なガラスの器でありながら果実の部分には青白い乳光が宿り、見る角度や光によって淡いブルー、白、そして時に柔らかな琥珀色までが浮かび上がります。

これはラリックが得意としたオパルセント・ガラスならではの表情です。

光を正面から受けた時と窓辺で透過光を受けた時とではまるで別の器のように景色が変わります。

英国ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)もラリックが透明部分とフロスト部分の対比やパチネを用いたガラス表現を展開したことを紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京都庭園美術館には1930年制作の花瓶”プラム”が収蔵されています。

 同館所蔵品は高さ17.6cm、直径22.1cmで技法は「オパルセント・ガラス、型押し成形、パチネ」とされています。

さらにオランダのユトレヒト中央博物館(Centraal Museum)にもPrunesが収蔵されており、こちらも1930年作。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルネ・ラリックはアール・ヌーヴォー期には宝飾作家として名声を築き、その後ガラスへと表現の領域を広げました。

1920年代以降は型成形という工業的な技術を芸術表現へと昇華させアール・デコを代表する存在となります。

現在その作品はV&Aをはじめ世界各地の美術館に収蔵されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プラムが生まれた1930年はラリックのガラス芸術が成熟を迎えていた時代です。

植物そのものを写実的に再現するのではなく果実の丸み、葉の鋭さ、透明と乳白という対照を整理し器全体をひとつの彫刻として成立させています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このプラムは、個人的にもぜひ光の入る場所に置いていただきたいラリックです。

写真を撮りながら改めて感じましたが室内で見る乳白色の静かな姿と庭からの光を受けた時の青白いオパルセンスがまったく違います。

花を生けなくても十分に美しい。

朝や夕方、庭の緑がガラス越しに映り込むだけでプラムの実が浮かび上がります。

食卓やリビングに置かれ季節や一日の光の移ろいと一緒に眺められてこそ、この器の素敵さがよく分かるように思います。

美術館のケースの中で鑑賞することのできる作品と同じ品をご自宅で光の変化まで楽しむ。

HEATHのとっておきです。